第 108 回日本豚病研究会・2026 年度日本豚病臨床研究会・ 令和 8 年度日本養豚開業獣医師協会 第 15 回合同集会

日本豚病研究会、日本豚病臨床研究会、日本養豚開業獣医師協会は、第 15回合同集会を
下記の通り開催いたします。なお、ご参加にあたっては「【別紙】参加登録要領」をご確認のうえ、2026年 10 月 9日(金)までに事前登録をお願いいたします。

日 時: 2026 年 10 月 16 日(金) 10:00~17:00
9:30 より受付
場 所: つくば国際会議場 多目的ホール
茨城県つくば市竹園 2-20-3
開催形式: 集合形式およびオンラインウェビナー形式
参加資格: いずれかの団体の会員であること(賛助会員を含む)
但し、非会員の方は、日本豚病研究会の会員へご登録いただくことにより参加可能です。詳細は「参加登録サイト」にてご確認ください。
定 員: 現地参加 300 名(先着順)
オンライン参加 定員なし
参 加 費: 集会 無料
懇親会  18時より 6,000 円(希望者)Beer & Cafe Engi
締 切: 2026 年 10 月 9 日(金)

日 程

開 会 (10:00~10:05)

○一般口演 (10:05~15:10)

  座長:宮﨑 綾子(農研機構動衛研),呉 克昌(㈱バリューファーム・コンサルティン   グ),水上佳大 ((有)あかばね動物クリニック)
1. 茨城県内で発生した豚丹毒と豚胸膜肺炎について (10:05~10:35)
協同農産株式会社 謝村 滉仁[豚臨研]
2. 豚インフルエンザの現状と課題:疫学調査と遺伝子解析から見えてきた我が国の実態
(10:35~11:05)
明治大学農学部 佐々木 羊介[JASV]
3. 田原地域における地域防疫の取組を通じた豚疾病対策  (11:05~11:35)
愛知県東部家畜保健衛生所 井藤 雅子[豚病研]

[昼休み(各自昼食をお取りください)11:35~13:15]

○統一テーマ「豚熱選択的殺処分」 (13:15~15:35)

  座長:深井 克彦(農研機構動衛研),矢原 芳博 (日本養豚事業協同組合)
4. 豚熱発生時の防疫措置(選択的殺処分) (13:15~13:55)
農水省 消費・安全局 動物衛生課 金子 明誉[豚病研]
5. 静岡県で発生した豚熱 102、104 及び 105 例目の疫学検討と選択的殺処分事例の考察
(13:55~14:35)
農水省 消費・安全局 動物衛生課 千葉 純子[豚病研]
6. 総合討論:現場と行政で考える豚熱の選択的殺処分 (14:35~15:35)
パネリスト:金子 明誉,千葉 純子,香川 光生、伊藤 貢 [豚病研,豚臨研,JASV]

[休憩 15:35~15:50]

〇農場衛生管理:現場からのレポート(15:50~16:45)
座長:丸山 哲也 日本クリーンファーム株式会社
7. 生産とバイオセキュリティ (15:50~16:20)
㈲サミットベテリナリーサービス 石井 宏治[JASV]
8. 全国の暑熱対策事例からみた記述疫学的整理 (16:20~16:50)
日本豚病臨床研究会 長濱 明成[豚臨研]

閉 会 (16:50~17:00

 

講演要旨

○一般口演
1. 茨城県内で発生した豚丹毒と豚胸膜肺炎について
謝村 滉仁(協同農産株式会社)
国内では豚丹毒ワクチンが普及しているものの散発的発生は続き、生産性へ重大な影響を及ぼしている。今回は、2024 年夏頃から茨城県内で確認された 3 農場の発生事例を紹介する。3 農場では共通して 100 日齢以降の肥育豚で死亡が多発し、うち 1 農場では Actinobacilluspleuropneumoniae(A. pp)による胸膜肺炎の併発により死亡事故の相乗的増加が認められた。本報告では、これら農場の発生状況、防疫対応、臨床所見、細菌学的検査結果を整理し、豚丹毒発生の要因と今後の課題について報告する。

2. 豚インフルエンザの現状と課題:疫学調査と遺伝子解析から見えてきた我が国の実態
佐々木 羊介(明治大学 農学部)
豚インフルエンザは豚呼吸器複合感染症の要因とされ、養豚現場における経済的損失や、二次感染治療に伴う薬剤耐性菌リスクが懸念されている。しかし、国内では本疾病の届出義務が無いため、流行状況や実態に関する知見は限られている。本研究では、我が国における豚インフルエンザの疫学調査体制を構築し、流行状況や原因ウイルスの遺伝的特徴を解明するとともに、生産性に及ぼす影響や関連するリスク因子について網羅的な解析を行った。本講演ではそれらの研究成果を紹介する。

3. 田原地域における地域防疫の取組を通じた豚疾病対策
井藤 雅子(愛知県 東部家畜保健衛生所)
管内の田原市では実施している PRRS 撲滅対策事業で毎年2回の発育ステージ検査でPRRS の感染状況を確認するとともに、生産性を大きく損なう可能性のあPCV2,App,SE,日本脳炎、パルボ、ゲタ等豚常在疾病についても併せて検査をしている。結果は経時的に動向がわかるようにまとめ、農場へ赴き、現状の報告と今後の対策についての検討を行い、生産性維持や向上に向けた提案、実行した対策の効果確認を継続している。また、家保の病鑑は豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針に基づいた豚熱検査を実施するため、躊躇する傾向があるが、死亡数の増加や発育停滞、下痢等の異変が起きている事例に対しては、その都度、原因究明の要望を受け止め、豚を検体として病性鑑定で受け付け、総合的に検査した結果に基づき、対策を提案し改善に導く取り組みをしている。

○統一テーマ「豚熱:選択的殺処分」
4. 豚熱発生時の防疫措置(選択的殺処分)
金子 明憲(農林水産省 消費・安全局 動物衛生課)
令和 8 年 5 月の家畜伝染病予防法改正により、北海道を除く 46 都府県では、豚熱発生時の殺処分の範囲が見直され、従来の全頭殺処分から選択的殺処分へと変更された。本制度は、ワクチン接種農場での発生事例の分析や感染実験で得られた知見を踏まえ、豚熱のまん延防止と、発生農場における経営等への影響軽減の両立を目的として導入された。選択的殺処分では、感染豚や免疫未成立豚等、まん延防止に必要な豚等のみを殺処分の対象とする。本講演では、制度導入の背景と選択的殺処分の概要等を解説するとともに、都府県における防疫演習の実施状況を含め、選択的殺処分の導入に伴い新たに求められる防疫対応について説明する。

5. 静岡県で発生した豚熱 102、104 及び 105 例目の疫学検討と選択的殺処分事例の考察
千葉 純子(農林水産省 消費・安全局 動物衛生課)
令和8年3月から7月にかけて、静岡県において豚熱 102 例目、104 例目及び 105 例目の発生が確認された。これら3農場は近接しており、疫学調査及び遺伝子解析の結果、3農場由来ウイルスは互いに近縁であることが明らかとなるとともに、野生イノシシからの各農場への侵入又は農場間伝播の可能性が示唆された。また、各農場ではウイルス侵入から摘発まで数か月を経過していた可能性が考えられた。105 例目は法改正後初の選択的殺処分事例であったが、飼養豚の感染状況等から繁殖豚を除く全飼養豚が殺処分対象となった。選択的殺処分の目的を達するためには、飼養衛生管理基準の遵守、十分なワクチン免疫の付与及び異状の早期発見・早期通報が重要であると考えられた。

○農場衛生管理:現場からのレポート
6. 生産とバイオセキュリティ
石井 宏治(有限会社サミットベテリナリーサービス)
2018 年に岐阜県で 26 年ぶりに発生した豚熱(CSF)は、有効なワクチンの使用や農場防疫を強化しているにも関わらず、現在もなお養豚場での散発的な発生が続いている。弊社の関わっている養豚場においても豚熱の発生を経験し、殺処分、その後の農場防疫の見直し、再導入、財務計画など、養豚場に寄り添った再建計画に携わってきている。今回の発表ではこれらの経験から見えてきた農場防疫の限界、最新の農場防疫の取り組み、再建後の養豚場の生産成績などを紹介する。

7. 全国の暑熱対策事例からみた記述疫学的整理
長濱 明成(日本豚病臨床研究会)
2026 年春に豚病臨床研究会で収集した全国の豚舎における暑熱対策 28 事例を、記述疫学的に横断整理した。事例は太平洋側気候と繁殖ステージに集中しており、提出上の偏りを前提に読み解いている。対策の核は「風(ファン・換気)」と「水(ミスト・滴下・飲水)」の複合設計で、単独では不十分である可能性が考えられた。草刈りや庇など低コストの日射・外部環境対策も有効である。一方、湿度上昇・床濡れ・サシバエ・ノズル詰まり・台風時の安全といった副作用管理が不可欠で、繁殖は食下量や受胎率、肥育は出荷体重や日齢とステージ別に指標を設定している事例が多かった

【別紙】参加登録要領

■第 15 回合同集会 参加登録サイト
●ウェブ参加者は参加登録サイトに記載の URL より、ご⾃⾝にて Zoom の登録をお願します。
登録期限:10 ⽉ 9 ⽇(⾦)
https://forms.gle/EpQjdsgf2vcj7pyt6

■ご登録にあたっての注意事項
① 会場参加の場合、「参加登録サイト」へのご登録完了後、事務局よりご登録確認メール
が送付されます。
② 懇親会参加ご希望の⽅は、①の登録確認メールに記載された⼝座へ、参加費(6,000 円/1 名様)を期限内にお振込みください(※振込⼿数料はご負担ください)
やむを得ずキャンセルの場合も返⾦はいたしかねます。
振込期限:10 ⽉ 13 ⽇(⽕)
なお、「参加登録サイト」より領収書ご希望の旨ご登録いただいた⽅は、当⽇、会場に
てお渡しいたします。

懇親会会場: Beer & Cafe Engi
開始時間: 18時より
茨城県つくば市吾妻1-10-1

③ Web 参加の場合、登録終了後ご指定のメールアドレスに⾃動送信される、登録完了メ
ールをご確認ください。届かない場合は、⽇本豚病研究会事務局までお問い合わせくだ
さい。
④ 複数名でお申込みの際も、お⼀⼈様ずつのご登録が必要です。

■お問い合わせ先
⽇本豚病研究会 事務局
(国研)農研機構 動物衛⽣研究部⾨内 ⽇本豚病研究会 事務局
メールアドレス:tonbyou@ml.affrc.go.jp